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やっぱりアメ車は良いよ。 [自動車]

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/lcc/20090820/1028311/

清水氏の記事を読んで、アメ車について思ったことを、ごく普通のユーザーとして書きましょう。
久方ぶりの政治が絡まない自動車ネタです。


やはり日本人の思う良い車とアメリカ人が思う良い車は違います。

以下は米国道路上での評価ですので・。それに日米の比較という場合も、ごく普通の人が乗る仕様での比較、としておきます。

最近驚いたことはトヨタが良くなっていること。特にカムリ。というより、米国仕様のカムリの質が良いのでしょう。アコードを上回るベストセラーになれる資質十分と感じます。(申し添えておきますが、私は日本仕様でのトヨタ・ホンダ、それにBMW、メルセデスのハンドリングは大嫌いです。)
カムリの美点はトヨタ的信頼性を感じることが出来る内装、遮音はもちろん、十分高い剛性感が感じられる事が特筆出来ます。少なくとも110キロ程度までは足回りとボディの動きがばらばらになる感じがない。それ以上の速度になると目標としている速度域を超えつつあることが感じられるようになりますから、60か65マイル程度までに抑えて走ると楽勝な、万人向けに推薦できる良い車です。
まあ、カローラなどは20年前の日本製も、最近の米国製のものでも、全く同じ「鈍重」なハンドリングに躾けられているところは笑ってしまいますが、安心して買い換え続けられる「定食」のような車としては見事なものです。

一方、今回話題にする米国車は、経済ニュースのみ見ていると「駄目外車」を想像してしまう、クライスラーです。(比較対象の米車はGM。個人的には嫌いではないのですが・・。)
10年ほど前までのクライスラーは「許して~」と叫びたくなるほどのヘボ車だったと思います。変わったのはダッジで言えばIntrepidが出たあたりから。特にこの頃からの大きな車は大変良くなりました。特に高速安定性と適度な舵の効きは、当時のGMの大型車を大きく上回りました。(当時、トヨタも売っていたキャバリエなどの中型FFは良かったのに、GMの大きなFFは駄目でしたね。)それに比べるとクライスラーはFFでも大きなやつは上手でした。
しかし最近のSebringはいただけない。おそらく価格的にはカムリのライバルになってしまうのでしょうが、(少しカムリより小さく感じますが)これでは全くかなわない。同じFFですが、頼まれたって乗るのはいやだよ、という感じ。おそらくボリュームゾーンのこの車がこれではやはり駄目でしょう。設計年次の違いをもってしても、言い訳出来ない差です。とにかく速度域を問わず、ハンドルが当てずっぽう。こりゃ、潰れて当たり前だな、と断定しそうでした。

しかし300Cという大きな、それもFRベースの車に乗って印象は一変しました。Intrepidの時もそうでしたが、100マイルまで出しても安心、快適。確かに私が乗ったのは四輪駆動モデルでしたから、値段の差も大きい。良いに決まってる、とも言えますが、素直に「クライスラー、侮り難し」と感じました。残念ながらこの感じはGMとフォード(米国)を上回ると思います。当然、高速域ではトヨタも敵ではありません。
それではBMWやメルセデスのように、低速域からハンドリングがつまらないか(路面情報が少ないのか)と言うとそう言うこともない。自分の走っている路面情報は適量が伝わってくる。
そして何より、バネ上とバネ下の重量がアメリカの砂漠地帯の道路にも合っている。友人の運転による90マイルの巡航でも私は後席で眠れてしまったぐらい乗り心地と安定感が素晴らしい。

確かに燃費は大事でしょう。でも、「何かあったら嫌だな」という、「自分の安全は自分で守る」という姿勢を基準としたら、特に中西部などの自然厳しい地域での生活なら、私もカムリでなく300Cを選ぶかもしれない。

ここでふと気付きました。そう。クライスラーはダッジ・バイパーを作れるメーカーでした。FRベースに対する経験は豊富だったのです。少々重くてもどうにかなるテクノロジーがある程度の性能向上をもたらしたら、少なくともアメリカ中西部ではアメ車はあり、だと本気で思いました。
それに東海岸や西海岸の都会でも本音としては同様かも。単純な構造をしているインターステイツの出入り口の多くは、危ない「交差合流」の形式を取るところが多く、かつ、優先車両の思想が比較的強い「Yield」表示があるために、特に中間加速が良い車が好まれます。日本製の優秀なトランスミッションと高速回転に強いエンジンの組み合わせで、一応日本車もOKではありますが、やはり中間加速は排気量です。

ふと、思い出してみると、実は中国も日本よりアメリカに似ています。走る距離も圧倒的に長いのもいっしょ。
日本車が長く優位を保てることを祈るばかりです。
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コメント 2

南雲しのぶ

日本と米国の車への考え方は全く違いますよね。
アメ車には乗ってみたいと思いますが、持ってみたいとまではちょっと・・・。
やはり怖いですよね。いろんな意味で。
by 南雲しのぶ (2009-09-23 07:49) 

silva

南雲様

コメントありがとうございます。
アメリカでは検討に値すると思いますが、日本では確かにいただけませんね。
今から18年ほど前に住んでいた頃に女房用に使っていたGMのOldsmobileも日本車と比較したらひどいものでした。
1年落ちの中古ではありましたが、屋根のクリア塗装は部分的に剥げ(メタリック塗装でした)、暫く使っているうちにスピードメーターの不調が出ました。
走ると0に、止まると20マイルぐらいをふらふらと指します。つまり走っている間は距離計も止まり、停止・アイドリング中は距離が伸びる、というカワイイ不調なので(距離も延びませんから)放置して使っていました。そんな事を許してしまおうと思える、おおらかな国ということでしょう。使っているのは日本人なのにね。

自然環境と自動車環境が大きく異なると違う解がある。
自動車だけでなく、私たちには想像もつかない国家間の違いが尊重すべき違いを生んでいる可能性があるのだと思います。それを尊重しあうことで「友愛」の推進が出来る。そんな気持ちになりました。たまには外国に行くことも良いな、と思いました。
by silva (2009-09-23 11:37) 

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