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ジェネリック医薬品薬価はさらに安くするべきだ [ニュース]

後発薬最大手テバ、日本3位の大洋薬品400億円で買収
医薬再編の主流に

2011/5/3 2:05
情報元
日本経済新聞 電子版

 後発薬世界最大手のテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(イスラエル)は後発薬国内3位の大洋薬品工業(名古屋市)を買収する方針を固めた。買収額は400億円前後とみられる。新薬より3割安い後発薬の市場は医療費削減を急ぐ米欧や新興国で急拡大しており、海外では後発薬メーカーを軸にした医薬の再編が加速している。世界の後発薬大手は社会保障費用の圧縮で後発薬の普及が見込める日本市場にも注目しており、…

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ついに最大手のテバが本気になって日本に出てきた。
これでさらに安くジェネリック医薬品を供給出来ている「世界標準」に近づける条件がそろった。
そもそも現在の日本のジェネリック医薬品の価格ではブランド品から切り替える理由が無いほど値段が高かったりする。それでも安いという意見もあるかもしれないが、「効かないかもしれない」別物に切り替える理由などにはならない価格差だと思う。

本当ならもっと安く作れるものに高い金を払うことは、みすみす外資企業にうまみを持って行かれる事を意味する。少々日本のジェネリック医薬品企業がきつくなろうがここは競争原理を持ち込んで貰う方が良い。

テバに望むことはきちんとした品質管理も持ち込む事だ。大洋の製造技術に疑問は少ないが、その大量生産時、長期安定性にはまだまだ疑問がある。
最近では国内製薬企業自身が設立したジェネリック製品部門も出来たぐらいで、品質で選択出来る範囲が広がった。ゾロ品レベルの製造業者の淘汰は国民の福祉に通じると思う。

そんな中で特許の短縮に繋がるやり方にノーの判決も出たことは喜ばしいことだろう。医薬品のオリジナル特許はもっと長期にわたって保護されないと、日本の新規医薬品の開発力は無くなってしまう。
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stones

ジェネリックを使うこともありますが実際問題として
ジェネリックの効果はいいものもあれば悪いものもあります。
どちらかというと悪いものの方がおおいです。
まず、副作用の多さが半端じゃないこと、次に有効性が先発品に対してかなり落ちることなどがあります。医療費削減を狙うなら、安全性も有効性もきちんとしたものが必要で、安かろう悪かろうでは困ります。
by stones (2011-05-05 01:15) 

silva

stonesさん、いつもコメント、ありがとうございます。
テバが目立てば国民が内外価格差に気付くと期待しましょう。
そもそも「開発費も払わない」、「医療現場や患者への情報提供も行わない」ジェネリックメーカーに今の価格で薬を売らせる理由はない、と判って貰わないと、先発メーカーはこの国から死に絶えます。
そして残念ながらこの国の将来を考えると、そんな先発メーカーの薬を使えなくなる貧乏な国になってしまう可能性を否定出来ません。その両方のメーカーを正しく生き残らせる政治手法を執って貰わないと大変です。なかなか妙案はありませんが、背反的意見ではありますが、国民には医療には金がかかるし、金のない人は良い医療を受けられない事を判って貰って節約に相務めるしかないかな、と思っています。
by silva (2011-05-05 05:11) 

silva

9inchさん、ご来訪、ナイス、ありがとうございます。拙文、お恥ずかしいですがお読みいただけて嬉しいです。
by silva (2011-05-05 05:13) 

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